本当は怖い子供のイビキ
大人は、肥満・高血圧・糖尿病・歯周病などと同じ成人病の一部として、イビキ・睡眠時無呼吸症が現れる方がたくさんいらっしゃいます。
それに対して、「子供は本来、イビキをかかないもの」です。
それでは、子供のイビキの原因として考えられるものは、何でしょうか?
まず多いのが、
①扁桃腺(のどの両サイドにある腺組織)やアデノイド(鼻の奥にある組織)が大きくなっている
次に、
②慢性鼻炎・鼻づまり
そして、
③下あごが後ろにずれていっている
大きく3つの原因が考えられます。
イビキは気道が狭くなって出る音。
イビキはをかいているお子様は、睡眠時の低呼吸や無呼吸の症状が出ている可能性があります。
昼間の眠気や、集中力の低下などは大人と一緒ですが、忘れていけないのは子供は成長途中であること。
睡眠時の成長ホルモンの分泌低下により、発育障害(背丈・体重が増えにくい)発達障害(多動傾向や学習障害)の原因になる可能性があるということです。
普段から、お子様の寝ている時の様子をよく観察しましょう。
①毎日のようにイビキをかく
②横向き、うつ伏せで寝ている
③上を向いて寝ているのを見たことがない
④歯ぎしりをしている
以上の様な事に気付いたら要注意。
治療法は、症状と原因により様々です。
簡単な体操のようなリハビリテーションで治る場合もあれば、歯科矯正をお勧めする場合もあり、重症の扁桃腺の場合等、耳鼻咽喉科を紹介させていただく場合もあります。
気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
池田デンタルクリニック院長 池田現人
2020年02月19日 00:49